更新:2021年9月6日
給水配管や空調冷温水配管に使用される亜鉛メッキ鋼管(SGP管)と呼ばれる配管用炭素鋼鋼管(白)の通常耐用年数は20年程です。(※財団法人建築保全センター「建築設備の耐久性向上技術」より) しかし、当社の配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター」を使用することで、耐用年数が20年だった亜鉛金鋼管が40年以上も使用できるようになりました。 いくつかの事例をご紹介いたします。
19年前の平成12年に当時築35年の大手DPE工場では、管寿命が2ヶ月と診断されたため、給水配管にNMRパイプテクターを採用しました。
夜間滞留していた朝一番の水中の鉄分値が導入前は0.5mg/lと、DPEに使われる水としては不適でした。
NMRパイプテクターを導入しわずか6日後には、水中の鉄分値が10分の1の0.05mg/l未満まで低下しました。
その後もさらに水質は改善され、水中の鉄分値は0.03mg/l以下となりました。
また導入後、新規の漏水は全く発生していません。
2011年に当時築38年の神奈川県横浜市にあるマンション「パレス鶴見」では、給水管継手部分の赤錆閉塞が進んでいたためNMRパイプテクターを採用しました。
設置前の給水配管継手部の赤錆閉塞率は40.3%でしたが、NMRパイプテクターの設置1年後では37.6%へと6.7%減少しました。
赤錆の体積が1/10の黒錆化に伴う体積収縮で、赤錆閉塞が減少しました。その後、設置10年後の追跡調査でも赤錆閉塞率は31.1%と、設置前と比較して22.8%減少したことが確認されました。
2020年6月25日に発行された専門紙「マンション管理新聞」にもこの「パレス鶴見」での事例が紹介されました。
当時マンションの理事長である金谷さんは「現在、築48年経過でさび問題なく、効果があると実感している。今は建物寿命が延びているかもしれないが、わたしは60年と見ている。築60年まで残り12年だが、それまではパイプテクターでの延命を期待している」とお話されました。
「帝劇ビル」
2000年に当時築34年の「帝劇ビル」では、空調冷温水配管として使用されていた亜鉛メッキ鋼管がすでに一部漏水が発生していたため、NMRパイプテクターを導入いたしました。
その後、新規の漏水も赤錆問題も全くなく、空調冷温水配管は配管更新をする必要がないため、そのまま現在も問題なく使用されています。
2015年当時築50年の「八重洲口会館」では空調冷温水配管、および空調冷却水配管にNMRパイプテクターを導入いたしました。
冷却水配管内の循環している冷却水中の鉄分値は11mg/lありましたが、NMRパイプテクターの導入1週間後には0.1mg/l未満と大幅に減少し、配管内の赤錆を完全に防止いたしました。
その後も継続して赤錆の発生は完全に防止され続けています。
2019年1月1日に発行された専門紙「空調タイムス」に「八重洲口会館」での事例が紹介されました。
本記事ではNMRパイプテクターの導入の流れや、導入後の効果、導入先の評価などについて紹介されています。