2025年9月4日「病院新聞」第2859号にて、代表の熊野への取材記事と広告が一面で掲載されました。
以下、本紙掲載内容の要約です。
建物が古くなると、配管の赤錆や漏水が大きな問題になる。
特に病院や施設では、水漏れで診療や運営が止まったり、高額な診断装置が被害を受ける。
場合により、建物も更新が必要、修繕費が高額になったりと深刻な影響が出る。
NMRパイプテクター(以下パイプテクター)は、配管を交換せずに赤錆の腐食を防止する黒錆に変えて、漏水を防ぐことで、
配管の結合強度を向上し、建物と同じくらい長持ちさせることができる。
配管の外側に取り付けるだけなので、水を止める必要がなく、日常の運営を妨げない。
古くなった配管からの漏水を防ぎ、地震など災害時の水トラブル対策にもなる。
配管更新に比べて、給水配管は約5分の1以下、空調配管は約10分の1以下の費用で済む。
赤錆は熱が伝わりにくく効率を10%以上下げるが、黒錆化すると熱伝導が160倍改善して、空調の電気代を10%以上大幅に下げられる。
「NMRパイプテクター」
赤錆を体積1/10の黒錆に還元する装置
築後60年が経過した本院給水配管の赤錆対策として、令和6年6月に高架水槽二次側給水配管および揚水ポンプ一次側揚水配管にパイプテクターを設置した。
設置から6か月後の令和6年12月23日、エマオ館4階洗濯室給水蛇口にてフィルターを用いた追跡調査を実施した。
90分間通水した結果、フィルターの着色はなく、捕捉された赤錆量も0.05mg/Lとほとんど検出されなかった。
以上の調査結果から、配管内の赤錆腐食進行は停止し、既存の赤錆は黒錆へと還元されたことが確認された。
これにより水中に溶出する鉄分はほぼ検出されず、黒錆による強固な不動態皮膜が形成され、配管内部が保護されている状態にある。
また、未導入の建物についても同じ塩化ビニルライニング鋼管(VLP)が使用されているため、同等の効果が得られると考えられる。
姫路聖マリア病院
設置前 | 設置前 | 設置3週間後 | 設置3週間後 | |
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検体写真と 全鉄値(mg/l) |
![]() 4.1 |
![]() 4.1 |
![]() 0.31 |
![]() 0.31 |
対象物件は築16年の病院であり、空調配管内の赤錆対策としてパイプテクターを設置した。
R1系統冷温水配管:水は茶色に着色し、赤錆の沈殿物が多く見られた。全鉄値は69.1㎎/Lと非常に高値であり、赤錆腐食の進行が著しかった。
パイプテクターの設置により、7週間後の採水検査では、赤錆は大幅に減少し、既存の赤錆は不溶性の黒錆へ還元された。
その結果、水中への鉄分溶出が抑制され、配管水質は長期にわたり良好な状態を維持していることが検証された。
熊本赤十字病院
設置前 | 設置7週間後 | |
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検体写真と 全鉄値(mg/l) |
![]() 69.1 |
![]() 0.03 |
本物件(築17年の病院)において、冷温水配管内の赤錆対策として、パイプテクターを設置した。
設置前、冷温水二次ポンプ一次側ドレン部の循環水は赤錆の影響で茶色に着色し、採水ボトル底部に多量の赤錆沈殿物を確認。
水中の全鉄値は37mg/Lと非常に高く、配管内赤錆腐食が著しく進行している状態であった。
2週間後の採水検査では、水は透明化し、赤錆沈殿物は消失。全鉄値は0.1mg/L未満まで低下し、
効果判定基準(18.5mg/L以下)を大幅に下回る結果が得られた。
配管内赤錆腐食の進行は停止し、既存の赤錆表面は水に不溶性の黒錆に還元されたことが確認された。
これにより、水中への鉄分溶出および赤錆の浮遊は大幅に減少し、安定した防錆効果が実証された。
友愛記念病院
設置前 | 設置2週間後 | 設置4週間後 | |
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検体写真と 全鉄値(mg/l) |
![]() 37 |
![]() 0.1未満 |
![]() 0.1未満 |
厚生労働省のデータによると、築40年以上の病院や診療所は全国で1,600か所以上ある。
建築費の高騰で建て替えが難しい今、古い建物をどう延命するかは大きな課題。
NMRパイプテクターは、こうした問題を解決する有効な方法として、多くの医療機関や施設で採用が進んでいる。