更新:2020年8月7日
給水管は時間とともに劣化します。
素材にもよりますが、配管の寿命はおよそ20~30年と言われています。
耐用年数を超えて使用すると、赤水や漏水などのトラブルに見舞われる確率がどんどんと上がっていきます。
ご紹介するマンション「パレス鶴見」は事情があり、竣工から39年の間給水管の十分なメンテナンスを実施出来ていませんでした。
「パレス鶴見」の抱えていた給水管の老朽化問題を、NMRパイプテクター®が解決した事例をご紹介します。
2020年6月25日 マンション管理新聞にて
NMRパイプテクターの導入について掲載されました
神奈川県横浜市鶴見区のマンション「パレス鶴見」は1972年に竣工された、5階建て全32戸のマンションです。 築39年目になる年にNMRパイプテクター®を導入しました。竣工以来、初めて実施した給水管劣化対策です。
パレス鶴見の管理は、建築した建設会社が受託していました。 住民による管理組合も存在してはいましたが、活動はゼロに等しくほとんど機能していませんでした。 管理組合の会計資料はオープンにされず、管理費と修繕積立費の区分さえも不明瞭な状態でした。
2001年、危機感を抱いた一部の区分所有者が管理組合の健全化に乗り出しました。 そんな矢先、管理業務を担っていた建設会社が所有していたマンションの一階部分を手放し、管理業務からも撤退することになりました。管理会社を探すところから始めなければならない、まさにゼロからの出発でした。 「外壁もボロボロで、建物に全く手を入れていなかったので、外からみたら幽霊マンションでした」とマンション管理組合の金谷理事長は当時の様子を振り返ります。
新たな管理会社とともに再スタートを切ったパレス鶴見の管理組合は、区分所有者から一時金を徴収し、足らない部分は公的金融機関から借り入れをするなどして資金を工面すると、まずは外壁補修から手を付けました。 それによって外壁は無事きれいになり、「幽霊マンション」だった印象もがらりと変わりました。 外壁についてひと段落すると、今度はいよいよ外からは確認できないマンションの内側部分、給水管をはじめとした建物設備のメンテナンスに着手しました。
給水管劣化対策として、新しい管理会社からはステンレス管での配管更新の提案がありました。 配管更新(古い配管を新しいものに取り換える工事)は、給水管劣化対策の根本的な解決策で、ステンレス管なら錆にも強いためニーズに合っています。 しかし、配管更新は大規模な工事と多額の費用が必要ですし、さらにステンレス管は一般的な給水管よりもコストが高くなります。 外壁補修工事の際の借入金の返済などもあり、配管更新のために十分な資金を工面する事が管理組合にとっては難しい状況でした。
金谷理事長は何とか打開策を見つけようとリサーチをした結果、配管内赤錆防止・更生装置「NMRパイプテクター®」と出会います。 NMRパイプテクター®の設置に必要な費用は、一般的なマンションの給水配管の配管更新に比べると、その5分の1~10分の1ほどです。 病院での赤錆防止効果の実績もきき「(パレス鶴見での導入が)うまくいけばすごいことになる」と金谷理事長は感じました。
日本システム企画株式会社が独自に開発したNMR工法のNMRパイプテクター®は、外部電源や薬剤を使用せず、配管内の赤錆を黒錆に変化させることで配管内を強化します。 NMRパイプテクター®は、国内外でマンションをはじめ病院、介護施設、商業施設など4,200以上の豊富な導入実績があります(2020年3月現在)。 イギリスの大英博物館やバッキンガム宮殿にも導入されており、その防錆効果が世界的にも厚く信頼されていることが窺い知れます。 イノベーションズアイとフジサンケイビジネスアイが主催する『革新ビジネスアワード2019』のビジネス部門優秀賞の獲得や、米国製造技術誌である『マニュファクチャリング・テクノロジー・インサイト』の2020年防錆技術世界トップ10への選出など受賞歴も多いです。
豊富な導入実績や受賞歴を誇るNMRパイプテクター®ですが、とはいえパレス鶴見の場合は資金面に余裕がなく、慎重に進めたいところでした。 そこで、パレス鶴見の管理組合は「設置して効果がなかったら返金してほしい」と交渉を行い、契約書の中に効果保証の旨を明記しました。 そしてこの保証が後押しとなり管理組合総会でNMRパイプテクター®の導入が承認されました。
配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」
NMRパイプテクターによる配管内の赤錆閉塞改善の例
写真左:設置前、写真右:設置16ヶ月後
効果保証制度は、建物オーナーに安心してNMRパイプテクター®を導入してもらうための仕組みです。 「赤錆閉塞率改善などに一定の効果判定が得られない場合には、代金を返金すると同時に、装置を取り外し設置前の状態に復旧する」ことを約束しています。 マンションに限り、一般的に1年間の防錆効果返金保証が適用されます。 詳しくは、こちらか、日本システム企画株式会社までお気軽にお問い合わせください。
日本システム企画株式会社では、NMRパイプテクター®の赤錆防錆効果を建物オーナーに客観的に評価して頂くために定量的な効果測定を行っています。 パレス鶴見ではNMRパイプテクター®設置後7年目に、内視鏡による配管閉塞率の調査が2か所で行われ、それぞれ35.3%と17.4%の閉塞率の縮小改善がみられました。 竣工以来39年もの間配管のメンテナンスが行われていなかったにも関わらず、NMRパイプテクター®は申し分ない防錆効果を発揮しました。
パレス鶴見管理組合の金谷理事長はこの結果に大変満足し、 「現在(2020年時点)、築48年経過しているが赤錆問題はなく、効果があると実感しています。今は建物寿命が延びているかもしれないが、私は60年と見ている。築60年まで残り12年ありますが、それまではNMRパイプテクター®での配管延命を期待している」と話しています。
「配管更新をしたいが、予算は限られている」という悩みは多くの建物オーナーに共通するものです。
NMRパイプテクター®はマンションの給水管の場合、配管更新の5分の1~10分の1のコストで設置可能で配管内の赤錆を防ぐことができます。
また、ランニングコストも必要ありません。
NMRパイプテクター®を導入したことで、もともと配管の保守管理のために積み立てていた資金を、外壁塗装や屋上防水・エレベーター新設などに充て、建物の資産価値向上を実現したマンションの例も多くあります。
給水管劣化対策にお悩みの建物オーナー様は、ぜひお気軽に日本システム企画株式会社までお問い合わせください。
屋上防水イメージ