活動内容

「産経新聞」
企業の社会貢献について
日本赤十字社の事業局長と対談
[2019年5月24日]

2019年5月24日に発行された「産経新聞」にて、当社代表の熊野と日本赤十字社の堀乙彦事業局長が、現代社会における人道支援の展望について意見を交わした記事が掲載されました。
社会貢献を企業経営の核に据える日本システム企画株式会社は、四半世紀を超える26年間にわたり日本赤十字社への支援を続けております。
以下、要約した文章です。

激甚化する災害と求められる多様な支援

• 現在、日本赤十字社が最優先課題の一つとして取り組んでいるのが、国内における災害救護です。 近年の異常気象により、災害は激甚化・頻発化するだけでなく、被害範囲が広域に及ぶ傾向にあります。
  さらに、少子高齢化が進む日本においては、大規模地震等への備えとして、高齢者や障がい者、妊婦、乳幼児といった「災害時配慮者」への支援体制の強化が急務となっています。
  SDGs（持続可能な開発目標）などの新しい価値観が浸透する中、社会課題は複雑に絡み合っています。 もはや一つの国や組織の力だけで解決することは困難であり、行政、企業、学校、そしてボランティアといった多様なステークホルダーがパートナーシップを組み、 多角的にアプローチすることが不可欠な時代を迎えています。

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  災害イメージ

ミャンマーでの救援実績と企業の持つリソースの価値

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  サイクロンの被害を受けた住宅
  出典：ミャンマー大型サイクロン「ナルギス」緊急支援活動
  （https://www.gnjp.org/reports/detail/323/）
  （2025年12月19日 閲覧）

• 赤十字の活動は、個人や日本システム企画のような協賛企業からの会費・寄付金によって支えられています。 資金面での支援に加え、近年重要性を増しているのが、企業が持つ「ノウハウ」や「リソース」による貢献です。
  その象徴的な事例が、2008年のミャンマーにおける大型サイクロン被害での救援活動です。 当時、現地で文化財保護活動を行っていた熊野は、日本赤十字社（当時の近衛社長）からの助言を受け、壊滅的な状況下にあった被災地へ迅速に救援物資を届けました。
  こうした「人と人との交流」や「現地の文化を尊重する精神」に基づいた民間のアクションは、困難な環境下における救援活動を円滑に進める大きな原動力となります。

社会貢献こそが企業の存在意義

• 日本システム企画が長年、熱心に社会貢献を続ける背景には、「社会に役立つ技術こそが企業の基盤である」という熊野の強い信念があります。
  同社の主力製品である「NMRパイプテクター」は、配管内の赤錆防止を通じて建物の長寿命化を可能にし、大幅なコスト削減と環境負荷低減を実現する技術です。 この製品自体が「社会に役立つ技術」を追求する中で生まれたものであり、「社会に貢献する企業は決して淘汰されない」という同社の哲学を体現しています。
  日本システム企画は、今後も志を同じくする企業やボランティアが結集できる「ヒューマニタリアン・プラットフォーム（人道支援の基盤）」としての役割を追求し、 日本赤十字社と共に、複雑化する現代の人道課題に取り組んでまいります。

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  「NMRパイプテクター」
  赤錆を体積1/10の黒錆に還元する装置

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