導入実績効果検証 15ヶ月
建物外観
本物件は築29年の建物で、竣工時の配管材質に亜鉛めっき鋼管(SGP)を使用していましたが、経年とともに塩化ビニルライニング鋼管(VLP)に更新していました。
しかし建物の構造上、躯体内部の配管は亜鉛めっき鋼管(SGP)のままで、腐食により赤水が発生していました。
給水配管の赤水対策および配管保護や配管延命のために、NMRパイプテクターを設置しました。
NMRパイプテクターは従来の配管更新工事と比べ価格は10分の1以下、赤錆を流出させず黒錆化することで配管更生を行うことができます。
NMRパイプテクター設置前の水質検査では鉄イオン値が0.3mg/lでした。
しかし、NMRパイプテクターを設置してから約5週間後には0.01mg/lと30分の1になり、赤水は解消されました。
また内視鏡調査によってわかる配管内の赤錆閉塞率においても、1年3ヶ月後には10%以上も閉塞率が縮小改善していました。
これらにより、NMRパイプテクターによる防錆効果や、赤錆を黒錆に還元する配管更生の効果が継続し続けていることが確認されました。
設置の様子
建物名 | 川西市立久代小学校 |
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所在地 | 兵庫県川西市 |
建物概要 | 築29年、3階建、学校 |
給水方式 | 高架水槽方式 |
設置工事 | 1998年12月2日 |
設置配管/設置数 |
揚水ポンプ二次側揚水配管(SGP管 80mm)/PT-100DS×1台 高架水槽二次側給水配管(SGP管 100mm)/PT-100DS×1台 |
「内視鏡」で配管内の赤錆閉塞状態を撮影し、専用の機材にて赤錆閉塞率を計測して効果を測定します。
平成11年3月、継手部周り全体に赤錆の形成が見られ、配管内を69%閉塞させていました。
平成12年6月、継手部全体に見られた赤錆の閉塞を15ヶ月で10%(62%へ)減少させました。
循環している配管内の水を「採水」し、水中に含まれる鉄分値を計測して効果を測定します。
設置前 | 1週間後 | 5週間後 | 水道法水質基準値 | |
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鉄分値(mg/l) | 0.30 | 0.02 | 0.01 | 0.3 |
色(度) | 1 | 1度未満 | 1度未満 | 5度 |
※8時間以上使用を停止した夜間滞留水の最初の500ccを採水して検査