導入実績効果検証 29日
ウィッティントン病院
ウィッティントン病院は1860年代に建設されたロンドン北部で最も大きい病院の一つで、給湯配管の管材として亜鉛めっき鋼管(SGP)を30年以上使用していたため、毎朝濃い赤水が発生しており、漏水の心配もありました。 給湯配管内の赤水を解消するため、赤錆防止・配管延命装置「NMRパイプテクター」が設置されました。
NMRパイプテクター設置前の給湯中の鉄分値は7.33mg/lと非常に高く、配管内の赤錆劣化は大変進んでいました。 NMRパイプテクター設置後19日で給湯中の鉄分値は0.388 mg/lと減少し、設置29日後は1/100の0.077mg/lと、赤錆劣化は完全に防止され、配管内の赤錆が体積1/10の水に不溶性で不動態の黒錆に変化したことが立証されました。 以上により、NMRパイプテクターの赤錆劣化・配管延命効果が立証されました。今後NMRパイプテクターの設置を続ければ、外部腐食を防ぐことで、本配管は建物が存続するかぎり100年でも200年でも使用可能になりました。
設置の様子
病院名 | ウィッティントン病院・NHS |
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病院所在地 | ハイゲートヒル、ロンドン |
病院概要 | 1860年代竣工 |
NMRパイプテクター設置日 | 2006年5月3日 |
NMRパイプテクター設置配管/設置数 | C棟内給湯配管(SGP管 100mm)/PT-100DS×1台 |
循環している給湯配管内の温水を「採水」し、水中に含まれる赤錆による鉄分値を計測してその減少で赤錆の黒錆化の効果を検証しました。
設置前 2005年12月5日 |
設置19日後 2006年5月22日 |
設置29日後 2006年6月1日 |
英国水道法水質基準値 | |
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鉄分値(㎎/ℓ) | 7.33 | 0.388 | 0.077 | 0.2 |
※8時間以上使用を停止した夜間滞留水の最初の500ccを採水して検査
外部検査機関による分析証明書
関係者各位
英国国立ウィッティントン病院 不動産部は、トラスト区全体の配管更新費用の削減を目的とし、2005年から2006年にかけて、給湯配管にパイプテクターを設置しました。
設置後2、3ヵ月以内で過去に一部配管で発生していた水温低下、流速の減少は改善され、補助ポンプによる水流速度の増加も必要なくなりました。また、追加の圧送ポンプなしで出口での必要な水温が確保できるようになり、ポンプの圧力は低圧で目標を達成できるようになりました。
パイプテクター設置数ヵ月後には補助ポンプが必要なくなり、撤去されました。現在当病院では既存の圧送ポンプで設計通りのフローを達成しております。腐食と流速低減により過去に交換した
配管は多数ありますが、パイプテクターにより配管交換費用が大幅に削減されたことで、次のメンテナンス予算も大きく削減することができ、トラスト区において多額の出費を削減することに繋がりました。
過去4年間でパイプテクターの設置により配管維持に関するコストがどれくらい節約されたのかを考えたとき、その総額は5 万ポンド(約750 万円)を上回ったと記憶しております。
詳細につきましては遠慮なくご連絡ください。喜んで情報提供をさせていただきます。